■指導・解説:田渕 正美(誠英高等学校女子バレーボール部監督)
■実技協力:誠英高等学校女子バレーボール部
誠英高校の強さを支えるのは、細やかなディフェンスシフトと、田渕監督がいち早く取り入れたベンチボードを使った守り方や試合の采配です。本作では相手の攻撃に対応するためのこの2つの方法を紹介します。
「相手の攻撃に対応する」とは
例えば、レフト攻撃でもスパイカーが外から内に助走をとったケースと、内から外に助走したケースでは飛んでくるボールのコースが変わってくるので、ディフェンスの配置も変えることで対応しやすくなります。
そこにブロックのつき方も加えて考えると、さらにボールの軌道を絞ることができます。
第1巻では、そのような考えのもと、レフト攻撃、センター攻撃、ライト攻撃それぞれに対する基本的なシフトを紹介します。
相手攻撃陣の特徴によっても変化させる
前衛3人を均等にしっかり守ることは現実的ではありません。どんなチームでも選手によってスパイクの質が変わるので、ディフェンスも前衛3人の組み合わせによって対応を変えることでより的確に守ることができます。
第2巻では、3人のスパイカーの格付けし、ベンチボードを使って格付けに対するシフトの練習を行います。
スパイカーを3階級に格付けして行うディフェンスシフトの練習を紹介します。選手は、相手前衛3人を下記の3色で格付けしたベンチボードを確認し、ブロックの枚数やレシーバーの配置を判断します。今回はよくあるケースや、やっかいなケースなど、試合の傾向を踏まえた様々なパターンを紹介します。
赤 : エース級。パワーがある。必ず2枚ブロックつきたい。
黄 : できるだけ2枚つきたい。そこそこパワーがある。
青 : パワーがない。フェイント・軟打が多い。
≪収録内容≫
■ イントロダクション
■ レフト:赤 センター:青 ライト:黄
■ レフト:赤 センター:黄 ライト:赤
■ レフト:黄 センター:赤 ライト:青(セッター)/
■ レフト:黄 センター:赤 ライト:黄(セッター)
■ レフト:赤 センター:赤 ライト:赤
■ レフト:黄 センター:青 ライト:赤
■ レフト:赤 センター:黄 ライト:黄(セッター)
■ レフト:赤 センター:赤 ライト:青(セッター)
■ レフト:黄 センター:青 ライト:黄
■ レフト:青 センター:赤 ライト:黄
■ おわりに
(85分)