■指導・解説:植松 伸之介(明星大学男子ハンドボール部コーチ/男子ユース(U-19)日本代表監督)
■実技協力:明星大学男子ハンドボール部
【植松伸之介(うえまつ・しんのすけ )プロフィール】
1975年生まれ、神奈川県出身。西中原中―横浜商工高(現横浜創学館高)―順天堂大。大学卒業後は幼稚園に勤務しながら、神奈川県の成年男子チームで国体出場。2000年からドイツに渡り、コンコルディア・デーリッチのセカンドチームに入団。その後ファーストチーム入りを果たしてプロ契約を結び、2005年度のシーズンはデーリッチの主力としてブンデスリーガ1部の舞台に立った。
翌2006年からEHVアウェに移籍。2013年に古巣デーリッチに戻ったのち、2014年にはグルベンランプ・ツヴィッカウ(4部)の監督に就任。日本人がドイツのチームの監督になったのは初めてのこと。監督退任後は選手でのオファーを受けて、再びコートに立った。
2016年より日本に戻り、順天堂大大学院でコーチング科学を研究しながら、2016年度は順天堂大コーチを務め、2017年度から明星大コーチに就任。2018年度からは新たにユース(U-19)日本代表監督を兼務する。
ドイツで選手・監督双方を経験した財産を本作に還元
大学卒業後にドイツに渡り、ブンデスリーガ1部でプレー。さらにはドイツで監督も務めた植松伸之介さんの練習メニューをまとめました。ハンドボールの本場・ドイツで行われている練習もあれば、植松さんが考案したオリジナルの練習もあります。日本でもやっているようなメニューでも、少しアレンジを加えてあるので、選手への刺激が違ってきます。
「ボールゲームの本質」が盛り込まれたれた練習メニュー
植松さんの練習メニューのコンセプトは「個を伸ばす」こと。ひとつのことだけやらせたら、日本の選手は優れています。でも、世界で戦うには、同時進行で複数の動きができないと勝負になりません。より早く、より正確な判断も必要になります。
植松さんの練習は、一度に沢山の情報を処理するように組まれているので、「練習のための練習」にはなりません。終わった時に、きっと選手は「頭が疲れた!」と言うでしょう。それだけ密度の濃い、短時間でも高い集中力が求められるメニューばかりです。
≪パス練習では、相手との駆け引きや状況判断の要素を入れる≫
またDVDで紹介しているメニューは、指導者のみなさんでアレンジできるものばかりです。本質を理解した上で、練習のバリエーションを増やしていくことは、指導者自身のトレーニングにもなります。
一見ハンドボールと関係のなさそうなメニューでも、視野を広く持ち、スペースを認知して、仲間と連動しながらゴールを狙うといった「ボールゲームの本質」が必ず盛り込まれています。子供たちが飽きることなく、毎日興味を持ってハンドボールを楽しむことが、上達への近道。練習を楽しむ中で、選手と指導者がともに成長できるためのヒントが、このDVDに詰まっています。
≪ゲーム練習では、視野の広さや連動した動きを要求する≫
この巻では、パスとシュートのドリルを紹介します。単に技術だけではなく、目に見えにくいゲームに必要な要素を習得するために工夫されたメニューです。
≪収録内容≫
■ パスドリルバリエーション
◎コーディネーションを兼ねた2人組のパス
◎判断の要素を加えた2人組のパス
◎互いのタイミングを意識した3人組のパス
◎切り替えのスピードを意識した三角パス
◎視野と判断を鍛える4ポイントパス
◎複雑な動きと判断を加えたサークルパス
◎ロングパスの精度を高めるオールコート4ポイントパス
■ アジリティや負荷を加えたポジションシュートドリル
◎サイドプレーヤーのシュートドリル
◎バックプレーヤーのシュートドリル
◎バックプレーヤーのシュートドリル
◎ポストプレーヤーのシュートドリル
(59分)
2018.4