JLC e-book store | チームマネジメントとは一体なにか?

チームマネジメントとは一体なにか?

2016.11.11 16:01
bcw_team_info

 「こんなときどうするのだろう・・・?」

 日々浮かぶちょっとした疑問、指導者のみなさんはどのように解決していますか?
 一口に疑問といってもバスケットの指導だけではなく、選手の「生徒」としての生活とのバランスや保護者との関わり方まで様々です。

 この「ちょっとした疑問」の多くは、誰かに習ったり勉強することではなく経験から身に付けるものと思われがちです。しかし、それこそが現場で奮闘する指導者のみなさんが本当に知りたいことではないでしょうか。

 もちろん経験から学ぶことは大事ですがその前に、ちょっとしたアイデアを持っていたとしたら、その経験の幅や深さは大きく広がっていきます。

 例えば選手に声をかけるときも、指導者の言葉はとても重みがあることを認識しているからこそ、言葉や表現が適切だったのかと考えてしまいます。特に試合となると気持ちが昂ぶり、正しい言葉や声のトーンを選ぶことが難しくなります
 そんなときに一つのアドバイスがあります。「プレーヤーを指導する際は、彼らの母親が隣に座っているところを想像してみよう。母親に聞かせたくない言葉だとしたら、それは言わないほうがベターなのだ」。これを考えたコーチは選手に対し最大限にこの考え方を活用しました。

 

 「チームマネジメント」というと、バスケの技術を向上させすばらしいチームを作ることを考えます。ですがジュニア期の指導においては、その先に選手が学ぶチャンスと、人として成長するチャンスを提供することも大事な要素といえます。

 指導者と選手がともに過す時間は限られています。それは同時に若い選手たちにとっては、その後の人生に大きな影響を与えることもある貴重な時間でもあります。小さなアイデアを一つずつ取り入れ、独自のアイデアを生み出し選手と共に貴重な日々をすばらしい時間にしていきましょう。

コーチは、バスケットボールの指導が人生の重要な一部であることを忘れてはならない。なぜなら、私たちは同じく人生の重要な時間を共有しているプレーヤーを相手にしているからだ。 

― ピート・キャリル
(プリンストン・オフェンスで知られる、元プリンストン大学ヘッドコーチ)

違いを生み出すチームマネジメント130

関連記事