■指導・解説:深見 忠司(愛知県/名古屋市立滝ノ水中学校男子ハンドボール部顧問)
■実技協力:名古屋市立滝ノ水中学校男子ハンドボール部
実績に裏付けされた練習メニュー
2017年、2年生の夏まで公式戦の経験がなかった選手たちで全中を制した滝ノ水中学校。しかも、メンバー全員が中学校からハンドボールを始めた選手でした。
さらに全国大会でのパス成功率は99%(レギュラーメンバー)。
その躍進の原動力になったのは「投げることにこだわった日々の練習」と深見先生は言います。
本作ではこの驚くべき結果を生み出した練習メニューを紹介します。
≪2018年全中3試合のパス成功率≫
| 成功 | 失敗 | 合計 | 成功率 |
BP合計 | 1487 | 16 | 1503 | 98.9% |
RG合計 | 1985 | 20 | 2005 | 99.0% |
チーム合計 | 2206 | 33 | 2239 | 98.5% |
BP:バックプレーヤー RG:レギュラーメンバー
正しいスキルを選択して試合を組み立てる
ミスの原因は正しい動作で投げられていないこと。またスキルの選択が間違っていること。と深見先生は考えています。
そのため、スキルを投げる距離によって細分化し、どの場面で使うか意識させながら練習します。
そうすることで選手たちは試合中状況によってスキルを使い分けることができるようになり、ミスが少なくなります。
≪投げる距離でスキルを細分化≫
リスト系 5m | プッシュパス、バウンドパスなど |
エルボー系 8m・10m | ラテラルパス、ラテラルフェイク |
コンパクトショルダー系 12m・15m | キーパースロー、速攻のパスなど |
フルショルダー系 20m | シュート |
まずは体を大きく使って投げる練習で基礎をつくり、ポジションシュートに発展していきます。それぞれ体の使い方を練習してから試合のシーンを切り取った形で実践。サイドシュート、ポストシュートでは、目線とリリースポイントでゴールの見え方が違うことにも触れています。
≪収録内容≫
■イントロダクション
■フルショルダー系 20m
■シュートフォーム
■ステップシュート
・ピッチャー投げ
・ステップを踏む
・シュートの実践
・試合に近づけて実践(45度)
■ジャンプシュート
・スキップからジャンプ
・試合に近づけて実践(45度)
■逆足シュート
・8の字を描いてトップをつくる(0歩・2歩)
・試合に近づけて実践
■サイドシュート
・目線とリリースポイント(左サイド)
・シュートの実践(左サイド)
・目線とリリースポイント(右サイド)
・シュートの実践(右サイド)
■ポストシュート
◎目線とリリースポイント
◎シュートの実践
(76分)
2018.7