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E140-2
【第2巻】本文が長いリーディング教材を使った授業例
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■監修・解説:阿野幸一(文教大学国際学部国際理解学科教授、同大学院国際学研究科教授)
■授業者:小泉香織(渋谷教育学園幕張中学校・高等学校)
■使用教材:NEW HORIZON English Course・NEW Course(東京書籍 平成28年発行)
英語で授業を行う際に、教科書本文をどのように扱っていますか?生徒自身が本文の内容について考えて、自ら英語で表現できるようになるためには、教師の説明を聞くことで理解をしたり、日本語に訳すことで理解をしたりする指導では効果は望めません。
このDVDでは、生徒が4技能5領域の複数の技能を統合させた言語活動を通して、教科書本文の内容理解を段階的に深めていく方法について考えていきます。「聞いたことをもとにして話す」「聞いたことを読んで確認する」「聞いたことをもとにして書く」「読んだことをもとにして話す」「話したことを書く」「書いたメモをもとにして話す」などの技能を組み合わせながら教科書本文にある情報を、技能を換えて伝えることで、結果的に英語が生徒の頭に残り、自分の言葉で表現できるようになるまでの授業展開例を、阿野先生の解説を交えて紹介しています。
今回、2つの授業展開例をご紹介しますが、ここでのポイントは複数の技能を結合させて本文内容を段階的に理解し、生徒の頭に英語を残していくことです。教師による100%の説明を目指すのではなく、生徒自身が40%を50%、70%から80%と活動を通して理解を深めていく指導を目指してください。
<パターン2>中学3年生:本文が長いリーディング教材を使った授業例
■1. 教師のオーラル・イントロダクションによる題材導入(やり取り)
写真を使った教師と生徒のやり取りを通して、生徒の題材への興味を高めるとともに、
教科書本文の概要を把握することが目的。
■2. 教師から与えられたリーディングポイントをもとに本文を各自で読解(リーディング)
この教科書本文は読解力を高めるために使用するため、リスニングを行うことなく読むことから始めていう。
初見の英文を読むトレーニング。
■3. ペアになり、各自が読み取った情報をやり取りで確認-情報共有
(2つの質問の答えをペアで確認→クラス全体で共有)
生徒のやり取りも英語で行うことが望ましいですが、ここでは内容の読み取りが目的のため、生徒同士で
日本語を用いている場合でも良しとする。ただしクラスで共有する際には、英語のやり取りを通して行うことで、
生徒が英語での表現方法を知る機会とする。
■4. 本文のリスニング
ここで音声を確認し、次に続く単語の発音練習を通して、
このあとの教科書本文についてのやり取りができるように導く。
■5. フラッシュカードで新出単語の確認と発音練習 + 数字の読み方の復習
これ以降の活動で生徒自身が英語を使う場面が多くなるため、この段階で新出単語や数字の読み方を
練習しておくことで、発話に対する負担を軽減することが目的。
■6. 各自で教科書本文を見ながら2つの英語の質問を作る(リーディング+ライティング)
本文内容についての質問を作る過程で、生徒自らの内容理解を深めることができる。
また、先に答えの部分にアンダーラインを引くことで、質問が作りやすくなる。
■7. ペアになって、一人が自分の質問をして、もう一人が質問に答える(やり取り)
2人が同じ質問を作っている可能性があるため、1人目は1つの質問だけをすることで、
2人目も必ず質問をすることができる。
■8. クラス全体で自分達が作った質問を共有(生徒達によるQ&A、教師はモニター役)
生徒同士のやり取りで内容理解を深めていく。
教師はそのサポート役となり、生徒同士のやり取りを支援する。
■9. 音読練習
リテリングの準備として音読を行う。文字を見ても発音できない場合には、リテリングを行うことは難しくなるため、
丁寧に音読練習を行うことが大切となる。
■10. リテリングシートを使い、ペアでリテリング
生徒によっては、リテリングはハードルが高い活動となるので、複数の方法で練習の回数を重ねることで、
少しずつ正確性を高めていくようにする。
■11. リテリングシートと教科書本文を参考にしながら、要約文の作成(ライティング)
口頭で十分に練習してからのライティングで「言えるようになったものを書くことができる」という点に
配慮した指導手順。
■12. 完成した要約文をグループで読み合いながら添削
(5人グループで回し読み。各自異なる色のペンを持ち、自分の色で添削とコメント)
他の人が書いた英文を読んでコメントをすることで、本文内容、そして英語の表現方法に対する意識を高める。
「書いた後でクラスメイトが読む」という前提を作ることで、読み手を意識した英文を書くトレーニングになる。
■13. 自分の要約文に加筆修正して、内容と英文の質を上げる
教師の添削に頼らず、グループワークを通して英文の質的な向上を図ることができる。
■エンディング
2018.12