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年末年始にじっくり読もう! ~おすすめ書籍 その1~

2016.12.13 17:00
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  年末年始にじっくり読もう! ~おすすめ書籍 その1~

根性論とは違う、メンタルタフネスとは?

 年末年始のお休みで、じっくり時間が取りやすいこの時期に電子書籍での読書はいかがでしょうか。そんな時におすすめの、じっくり読みたい電子書籍をご紹介します。

メンタルの意味

 みなさんは「メンタル」という言葉にどんなイメージがありますか?
 もともとは心・精神といった意味ですが、スポーツにおいてメンタルというと「精神論」「根性論」という言葉をうかべる方も多いでしょう。どんな困難にも負けない精神=根性があればどんなことも乗り越えられるという感覚は、教育現場やビジネスシーンでも根強くあるのではないでしょうか。

精神論・根性論のイメージ

 一般的にマイナスのイメージがついている「根性」という言葉。一概に誤った考え方というわけでもありません。実際にスポーツの試合などでは選手のモチベーションを上げたり、苦しい場面やじっと耐えることが必要な場面では必要なことでもあります。

 ただその思想が過剰になりやすい傾向や、厳しすぎるトレーニング・言動になりやすい側面がマイナスイメージの要因ではないでしょうか。

根性論とメンタルタフネス

 ではこの、メンタルタフネスという考え方はどうでしょうか。

メンタルタフネスとは・・・
パフォーマンスを強化する志向や感情に集中し、パフォーマンスの妨げになる思考や感情を遠ざけること
と定義されています。(メンタルタフネス ~チームを精神的に強くするための130のアイデア~より)

 根性・気合とは大きく違い、「考え方と行動をコントロールする」ことに集中しています。この場合、指導者から選手への一方的な「指導」だけでなく、指導者自身もメンタルタフネスを身に付けることが必要です。

 本書では以下にあげるような指導者は、長い目で見て勝利をつかめると紹介されています。

  • チームをより良くするために、今いる居心地の良い環境から1歩踏み出すことに前向きなコーチ
  • 何が起ころうと、来る日も来る日も一貫して多大な努力が出来る、十分な自制心をもっているコーチ
  • 試合のたびに起こる避けられない困難に冷静に対処できるコーチ
  • 成功するプレーヤーとそうでないプレーヤーの差は、前者は後者がやりたがらない些細なことに重点を置いている、そのことを理解しているコーチ
  • 試合中に相手のプレッシャーが最も激しい時でも、得点を挙げることができるコーチ

 これらの要素は非常にシンプルですが習得、適応、維持がとても難しいことです。実際の練習や試合での指導は、失敗することもたくさんあります。そんな時、失敗の対処法を教えること、さらに失敗に対する周りの反応がどうあるべきかメンタルタフネスの考えを以下の様に紹介しています。

 コーチやチームメイトがミスに対し過剰反応するとき、大抵の場合チームの状況を悪化させさらに悪いプレーを招く原因になる。確かに難しいことではあるけれども、ミスはすぐに忘れ、否定的な感情によってさらなるミスを引き起こすような態度を取らないようにすることが最善である。このことを普段から折に触れてプレーやに教えるべきである。

 これはまさに一方的な指導ではなく、指導者と選手が一丸となって努力する姿勢が分かりやすい場面ではないでしょうか。立場の異なる両者が互いに学びながらひとつのチームを作り上げる状況には、多くの発見と喜びがあるかもしれません。

 本書では他にもプレッシャーに対する方法やコーチのためのメンタルタフネスなど、興味深い内容が紹介されています。バスケットボール指導の枠に収まらす、日々の生活にも活かせるような充実した内容をじっくりお楽しみください!

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