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単純な不注意は高くつく

2017.02.22 00:00
QUICKHITTER_18

WEB限定コラム【QUICK HITTER】 バスケットボール・コーチングのあれこれを配信!

文:マイケル・オースティン Michael Austin

バスケットボール・コーチウィークリー 英語版 編集長


 試合時間残り39秒で、1点を追いかけている状況において、マイアミ・ヒートは、私が今までで見た中でも、最も質の悪いインバウンドターンオーバーを冒した。これが、そのビデオだ。

 そう、単純な過失のように見える。だが、この試合のように緊張感の高いプレーオフでは、ミスは許されない。得点後のインバウンドパスを軽く見ているのは愚か者だ。練習で数分時間を費やし、プレーヤーに取り組ませよう。
 ヒートのミスを示しているビデオを見て、考えてほしい。バスケットボールの試合で、全てのアクションの持つ重要性を、プレーヤーに気付かせよう。コーチの指導哲学も、同様に理解させよう。得点後、すぐにボールを動かしたいと思うなら、そのようなムーブメントを繰返し練習するしかない。負けが許されない試合で気を抜いてよい場面は一つもない。ヒートが冒したように、プレッシャーのないインバウンドパスをしくじることは、試合に損失を与える。

試合終了直前のインバウンドプレーは、プレーブックにいくつあっても十分ということはない。
―マイケル・オースティン (バスケットボール・コーチウィークリー英語版編集長

~バスケットボール・コーチウィークリー【日本語版】第30号 より~

試合終了間際のインバウンドプレー

BCW日本語版 第30号

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