文：マイケル・オースティン
Michael Austin

バスケットボール・コーチウィークリー 英語版 編集長

ウェストビュー高校（オレゴン州　ビーバートン）は、11連勝の並に乗っている（この記事を執筆している時点で）。ウェストビュー高校は、オレゴン州の最も高いレベルの中で、第3位にランクインしていた。コーチのパット・コーンズと、彼が「単純にバスケットボールを愛している生徒達だ」と話す彼のプレーヤーにとって、今日までの1年間は、驚くべき年であった。

「対戦相手が誰であろうと、我々はいつでもベストを尽くすことに集中した。そして、自分勝手に振る舞わないことを心がけた」

だが、バスケットボールが大好きなプレーヤーであっても、連続して勝ち続けている時や、勝ち目のないカンファレンスが待ち構えている時などは、モチベーションを維持し続けるのは難しい。先週のウェストビュー高校は、まさにそんな状況だった。ウェストビュー高校は、余裕をもって勝てるチームとの対戦でも手を抜いたりせず、競争心を示し続け、ディフェンスの強さを維持し、39ポイント差で勝利した。　

私はその翌日ウェストビュー高校の練習を見学し、この先に待ち構えるカンファレンスの戦いに、どうやってプレーヤーの集中力を保ち続けさせるつもりなのか、コーンズに尋ねた（余裕で勝てる、つまらない試合がたくさん続く中で、どうやって集中力をキープしていくか？）。

「対戦相手が誰であろうと、我々はいつでもベストを尽くすことに集中した。そして、自分勝手に振る舞わないことを心がけた。」とコーンズは言った。

「どの試合も、我々のRPI（オレゴン州の評価システム）を向上させるチャンスなんだ。

我々は大きなゴールを目指している。常に全力を尽くさなければ、そのゴールに辿り着けないことを、我々は常にプレーヤーに言い聞かせてきた。我々は全ての試合で全力を尽くすべきなのだ」

「何が我々を勝利に導いたのか、プレーヤーが理解していることが、とても素晴らしい。彼らはそれを丸ごと受け入れており、我々が期待していることをやり続けている。とても素晴らしいチームだ」

「昨年よりも今年のほうが、皆、自己中心的にならず、また横柄な態度でなくプレーできたことは、本当に素晴らしいことだ」

「昨夜のような試合では、スタッツを伸ばすために自分をアピールしたがる傾向が見られる（自分勝手に、自己中心的にプレーすることが多い）。だが君たちはそうしなかった。皆でボールをシェアし続けていた。それに、みんな全力を尽くし続けていた」