退屈を抜け出そう
WEB限定コラム
文:マイケル・オースティン
Michael Austin
ボイシ州立大学男子チームコーチ、レオン・ライスは、ここのところ勝ち続けている。ライスは、ボイシ州立大学に移る前は、11年間ゴンザガ大学でマーク・フューの下でアシスタントを勤めていた。ボイシ州立大学での5年間のうちの4年間で、20回の勝利をつかんだ。彼の考える「プレーヤーのモチベーションを高める最大要素」は、聞くに値する。それは、「ゲームへの愛」だと言う。
あなたのチームの全員が熱い心を持ち、試合に対して努力するわけではない。それは、コーチが育てなければならないものだ。
「ゲームの楽しさを忘れさせないことが、我々の役目である」
ライスは折に触れて、練習を突然中止させ、ランダムにとても楽しいことを行うのだ。
「彼は本当に突然練習を中止して、5オン5のゲームをさせるんだ。あるいは、いきなりウィッフルボールでホームランダービーをさせたりするんだ」
また、ある試合で大敗したことがあった。プレーヤーは、これからは厳しい練習が待っていると思ったことだろう。翌日、プレーヤーが練習に現れた時、ライスは全員をベースラインに整列させた。プレーヤーは、ジグザグドリルなどをやらされると思った。だが、彼は練習を中止し、彼らをロッカールームに戻らせた。そこには、ピザと映画が彼らを待っていた。
もちろんライスは、これを常に行うことはできないと認識している。だが、時々起こる、予想していない楽しみを、練習に取り入れることを推奨している。
昨年、ブルックリン・ネッツの代表者が彼の練習を見学に来たそうだ。彼のチームは、練習が終わっても、ほとんどのプレーヤーがコートに残り、シュートを練習したり、ペアを組んでスキルの向上に取り組んだりしていた。これらは全て、彼らが自発的に行っていたのだ。
「ネッツの代表者は私を見て【これは普通じゃないことですよ】と言ったのです」
その訪問者は沢山の練習を見学してきた人で、練習が終わるとすぐに、ほぼ全てのプレーヤーがコートから去るのを見てきた、シーズンの終わりは特にそうだったと言っていた。
楽しい雰囲気を作り、プレーヤーにこれはゲームであることを示すことにより、ずっとバスケットボールに関わっていたいと思わせることができる。
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