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誤った判定に対応する訓練をしよう

2016.08.24 17:59
QUICKHITTER_7

WEB限定コラム 【QUICK HITTER】

文:マイケル・オースティンMichael Austin

バスケットボール・コーチウィークリー 英語版 編集長


 オレゴン州ポートランドにあるスポーツ心理学研究所の所長であるブライアン・バクスター氏は、様々なスポーツの中学、高校、そして大学生のアスリート達を対象に、見過ごされがちなメンタル面について取り組んでいる。そして彼は、「公正とは思えない予期せぬ状況」を想定した練習が必要だと主張している。「練習の最中に、私はランダムにホイッスルを吹いています」と、バクスター氏は言う。

 ホイッスルを吹いた後、相手チームにボールを渡す。試合中の微妙な判定に、いちいち反応してほしくない。だから、それを練習で訓練するのだ。プレーヤーは怒りを露わにすることもある。だが、そんなとき彼は「審判による誤った判定だ。ゲームに戻って、プレーするのがベターだ」と諭すのだそうだ。

 これは理に適っている。プレーヤーは判定が誤りだと思う場合、審判と口論になってしまう。相手チームがリードしている時は、特にそうなる。だから練習でランダムに誤ったホイッスルを吹き、プレーヤーにイライラする感情や、不公平感に慣れさせる訓練が必要なのだ。


 「メンタルタフネス ~チームを精神的に強くするための130のアイデア~」の中で、メンタルタフネスの考え方が使われる場面や局面として、以下の様に示しています。

  • 考え方と行動のコントロール
  • 重要なことへの集中の継続
  • プレッシャー下での実行。集中、自信、阻害要素の克服

 試合中だけではなくチーム作りにおいても重要なポイントとなるメンタル面。日々の練習からも意識をする事はとても重要なポイントです。

メンタルタフネス ~チームを精神的に強くするための130のアイデア~

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