ツイッター禁止がタイトル獲得に結びつく?

WEB限定コラム【QUICK HITTER】 バスケットボール・コーチングのあれこれを配信!
文:マイケル・オースティン Michael Austin
バスケットボール・コーチウィークリー 英語版 編集長
ジノ・アウリーマと彼のUCONN(コネチカット大学)チームは、女子のカレッジバスケットボール界で長い間、強豪として君臨している。4年前アウリーマは、シーズン中、プレーヤーに「ツイッターの禁止」を強要した。ツイッターの禁止以来、チームは毎年ファイナルフォーに進出し、タイトルを3つ獲得した。
もちろん、ツイッターの禁止とUCONNの競技成績に直接の関係はない。だが、アウリーマが、ベスト・バスケットボールコーチの1人であるのには、明確な理由がある。彼は、このような気を散らせる小さな要素を取り除き、チームを1つにする方法を知っているのだ。
以前、ニューヨーク・タイムズに素晴らしい記事が掲載された。そこには、UCONNのプレーヤーは、チームで食事をしている間は携帯電話の使用を許されない。そして、「端末操作禁止」の日を設けたので、プレーヤーはお互いに交流せざるを得なくなったことなどが紹介されていた。これが、レベルの高いチームに効果があったのなら、あなたのチームにも、間違いなく効果が出る。
次のシーズンでは、気を散らせるものをどうやって取り除くべきか、そして、SNSなどの禁止があなたのプログラムに役立つかどうか、オフシーズン中に考えてほしい。
今回のQUICK HITTERでは具体例としてツイッターを取り上げていますが、根底にあるテーマは「コミュニケーション」です。SNSやスマートフォンがあたりまえの存在になったとしても、コミュニケーションを取ろうという姿勢が大事だということは、以前と少しも変わってはいないのです。
コミュニケーションを取ると、ミスは減少する。
―パット・サミット(女子カレッジバスケットボール界で歴代1位、1,098勝を挙げた名将)
~違いを生み出すチームマネジメント130 より~
チームコミュニケーション方法の参考に!
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