カオスを作れ
2017.04.26 00:00

WEB限定コラム【QUICK HITTER】 バスケットボール・コーチングのあれこれを配信!
文:マイケル・オースティン Michael Austin
バスケットボール・コーチウィークリー 英語版 編集長
ジョージア州エマニュエルカレッジの男子チームヘッドコーチ兼PGC(ポイントガードカレッジ)のディレクターであるT.J.ローゼンは、プレーヤーに最適なドリルは、彼らを不利な状況に置いて、その状況を打破させることだと言う。例えば、4オン3のようなドリルだ。3人のディフェンダーは、ペリメーターの4人が動けないようガードし、パスの度にローテートする。プレーヤーが失敗した時には指導しすぎず、彼らに考えさせ、失敗に対する解決の仕方を見守ろう。
「フィクサーズプレー(プレーヤーが、プレーをしながら問題を解決する方法を見つけること)だ」と、ローゼンは簡潔に言う。そしてほとんどの場合、プレーヤーは、問題の根本はコミュニケーションの欠如だということを認識する。
常に試合と同じ状況で練習することは、カオス(無秩序状態)だ。誰もがポゼッションを求めている時に、コーチとして細かく管理することはできない。問題解決のためには、繰り返し練習することが必要だ。ローゼンは、ディフェンスのフィールドゴールの割合で常に国内トップクラスを獲得しているローゼンの言葉だけに、説得力がある。
コーチは、プレーヤー同士がもっとlコミュニケーションを取って欲しいと思っている。スタッフ間でも、もっとコミュニケーションを取って欲しいと思っている。それは、ただ話をするという意味ではない。
~バスケットボール・コーチウィークリー 第29号 より~
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