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アスレティックトレーナーを採用すべきだ

2016.07.27 07:00
QUICKHITTER_6

WEB限定コラム 【QUICK HITTER】

文:マイケル・オースティンMichael Austin

バスケットボール・コーチウィークリー 英語版 編集長


 ネイションワイド小児病院(Nationwide Children’s Hospital)の外傷研究対策センターの研究者らは、2005年から2010年の間に、バスケットボールに関連する怪我1,514,957件が、病院の救急診療部で治療を受けたこと、そして1,064,551件がアスレティックトレーナーによる治療を受けたという研究論文を発表した。

著者らによれば、アスレティックトレーナーを採用する高校がもっと増えれば、救急診療部で治療を受ける件数が減るとのことだった。つまりそれは、怪我に対する適切な処置がより早期に行われることを指す。

1998年、米国医師会は全ての高校のスポーツチームがアスレティックトレーナーを持つことを推奨した。にもかかわらず、2009年の全米アスレティックトレーナー協会の発表によると、高校のスポーツチーム全体で、アスレティックトレーナーを利用しているのは、わずか42%であった。これは、各高校のスポーツを統括するセクションが再考すべき事案である。

お金を節約するため、アスレティックトレーナーを共有している高校もある。プレーヤーの安全を守るための当然の取り組みとして考慮すべき、そして高校のコーチたちが自分の上司に提案すべき案件だ。


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