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適切に防御できても敗北

2018.08.08 00:00

WEB限定コラム

文:マイケル・オースティン
Michael Austin

バスケットボール・コーチウィークリー 英語版 編集長


 NCAAトーナメントの観戦からは、学ぶべき事柄が沢山ある。その1つは、試合終了直前の状況で完璧に防御できても、敗北するということだ。数週間前、テキサスA&M大学は、北アイオワ大学との1回戦、残り時間2.7秒で同点であった。北アイオワ大学は、ポール・ジェファーソンにボールを持たせた。彼は数回ドリブルし、ハーフコートからシュートを打ち、ボールはネットを通過して、北アイオワ大学がその試合の勝者となった。


このシチュエーションで、テキサスA&M大学は、うまく守備が出来ていなかった、と言う人たちもいた。私はそう思わない。最近のオフェンスプレーヤーは、ファウルを犯すことに臆病になり、攻撃的なディフェンスになれないことが多いのだ。テキサスA&M大学はハーフコートで近づきすぎないようにしながら、形だけのプレッシャーと抵抗を見せた。私はその戦略に賛成だ。


審判が接触があったと判断すれば、ファウルを取られる可能性がある。そんな状況にしたくないだろう。挑戦してもよいが、試合終了直前の数秒間は、安全な距離を保つようプレーヤーに指示しよう。シューター側に勝ち目があるとは限らないからだ。

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